最愛の父の旅立ち
8月14日午後4時59分に父が他界致しました。
遡ること2年、食道に癌が発見され摘出。その後リハビリを行いながら回復へと向かっていましたが1年後に肝臓へ転移。腫瘍は小さく広い範囲であったため外科的手術はできず抗癌剤・放射線で治療を行い今年の5月には快方への期待も高まっておりました。
そんな矢先の6月急激な体調の悪化に襲われ食事を取ることも水分を補給することもままならない状態へ陥り今年の7月16日再び入院することとなりました。
担当の医者から死の宣告とも取れるリンパへの転移を知らされたときは目の前が真っ暗になり自然と涙が流れていました。
父へは告知していませんでしたので、治る見込みのない状態でも病院へ見舞にいくと『早く元気になって家に帰ろうね!』と声を掛けなければならないのが辛かったです。
入院してからはせめて痛みだけでも感じて欲しくないという母の思いでモルヒネを投与していました。その為段々と呂律が回らなくなったり頭がボーっとしたり幻覚症状がでたりと徐々に変わっていく父の姿を見るのもまた辛いものがありました。
亡くなる2日程前からは呼吸が苦しくなり酸素マスク・心電図を取りつけ個室へと移っておりました。8月12日夕方、仕事が休みだったので妻と子供を連れ見舞に行きました。父の枕元で私の娘が『じいちゃん、来たよ♪』と声を掛けると目を見開いて反応してくれました。それが生きている父を見た最後でした。
8月14日午後4時51分、仕事中だった私に母からすぐに病院へ来るようにと連絡が入りました。急いで病院へ向かい午後5時7分に到着。病室へと駆け込みましたがそこには泣き崩れる母の姿があり、それを見た瞬間に父の死を察しました。母に看取られ苦しむこともなく静かに眠るような死を迎えたということでした。その顔は本当に安らかで全ての苦しみから解放されたような表情でした。
お父さん、お疲れさま。
今はその気持ちでいっぱいです。
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